2021年3月19日 花粉情報

晴れ時々曇りとやや天気が変わりやすくなりました。しかし、夜の気温は高いまま保たれ(午前6時:11.0℃)、花粉は昨夜も「やや多い」レベルの飛散があり、この傾向が夕方まで続きました(KH-3000)。

観測結果(個/cm2/日:2021年)

観測期間 スギ ヒノキ その他 自動
3/19 27.8 24.4 21.9 12.6

本日の測定結果、落下法ではスギ花粉27.8個/cm2(やや多い)、ヒノキ花粉24.4個/cm2(やや多い)でしたが合わせると52.2個/cm2、すなわち「非常に多い」レベルとなります。その他の花粉も21.9個/cm2と目立ってきました。観測される花粉の種類も増えて、シラカンバ8.7個/cm2、ハンノキ2.2個/cm2、コナラ0.6個/cm2、クヌギ0.6個/cm2、不明9.9個/cm2でした。
当院のKH3000の測定値は12.6個/m3/時(多い)でした。
日本気象協会の品川区の本日の天気予報は「晴時々曇り」、スギ花粉飛散予想は「やや多い」でした。明日の天気予報は「曇りのち雨」、花粉は「非常に多い」と予想されています。

スギ花粉の飛散数が減少して、ヒノキ花粉の飛散数が増加する時期がきました。「スギ花粉症」と診断を受けている皆さんは、「シーズンの終わりが近い」とお考えになる方もおられると思いますが、これは間違いです。スギ花粉とヒノキ花粉は共通する原因(共通抗原性)があります。その上、ヒノキ花粉はヒノキ独特の原因(抗原性)も持っています。そのため、ヒノキ花粉の飛散が終わるまでは、スギ花粉症の方は対応が必要です。また、スギ花粉抗原による特異的減感作療法を受けている方でも、ヒノキの飛散期には症状の悪化が見られることが少なくありませんので、ヒノキ花粉の吸入防止対策は必要です。

花粉自動計測器(KH-3000)

1視野に様々な花粉

ヒノキ花粉