2020年10月23日 花粉情報

曇り、明け方に一時小雨の午前中でした。昼前から再び雨になりましたが、夕方には雨が上がり、気温はさほど下がらず、ほとんど気温が変わらない1日でした(17.5〜18.7℃)。

3.合併、併発する病気の治療
鼻(鼻副鼻腔)は、左右一対の鼻腔と四対の副鼻腔から成り、左右を分けているのが鼻中隔と呼ばれる壁です。構造が大変複雑で、その上鼻が担う役割(機能)もにおいを嗅ぐ、吸気を加温、加湿する、吸気の塵を除塵するなど多彩です。それだけに、鼻に存在する病気は、たとえ症状が「鼻詰まり」だけでも、病気が単独とは限りません。複数の病気が関わっていることが少なくありません。また、アレルギーは全身に起こる可能性があり、喘息やアトピー性皮膚炎をしばしば併発します。耳鼻科領域でも反応の起こる場所によってアレルギー性喉頭炎、アレルギー性副鼻腔炎なども同時に起こります。慢性の病気が多く、罹患者が気づいてないこともしばしばです。従って、合併、併発する病気の存在は必ず確認しなければなりません。鼻腔形態異常(鼻の中の形の異常)、鼻茸(ポリープ)のように鼻腔の視診だけでわかるものと副鼻腔炎のようにレントゲン撮影が必要な合併症もあります。鼻の病気はしばしば咽喉(のど)や耳の病気の原因にもなります。これらは、できる限り花粉飛散開始前に発見して、治しておくと初期療法の成功に繋がります。