令和7年6月7日(土):花粉情報
6月に飛散する主な花粉は、イネ科とブナ科です。
○イネ科の分類(サイズ)
イチゴツナギ属:スズメノカタビラ:24μ:4〜6月(1年中)
スズメノテッポウ属:スズメノテッポウ:26〜28μ:4〜6月
カモガヤ属:カモガヤ:34μ:5〜8月、1964杉田
イネ科アワガエリ属:オオアワガエリ:37〜50μ:6〜8月
イネ属:イネ・ススキ:45μ:5〜6月、7〜8月、1969木村
ガマ、ヒメガマ(イネ目ガマ科ガマ属:6〜7月、1971宇佐神
スズメノカタビラ(イネ科イチゴツナギ属:3〜5月、1985高橋
当地は住宅密集地ですので、イネ科花粉が観測されることは多くはありませんが、全く飛来しないこともありません。イネ科で花粉症の原因になるのは、おもにカモガヤ、ネズミホソムギ、ハルガヤ、オオアワガエリなどです。これらは牧草として輸入され、寒さに強く繁殖力があることから、雑草として日本全国に広がりました。草丈は60㎝〜120㎝程度で、葉は緑色、枝の先に小さな白っぽい花が咲きます。イネ科の植物の花粉の飛散範囲は数10m程度。近づかなければあまり影響はありません。
○ブナ科の分類(日本に自生するのは22種)
ブナ属(ブナ、イヌブナ)
コナラ亜属(コナラ、ミズナラ、カシワ、ナラガシワ、ウバメガシ、クヌギ、アベマキ)
アカガシ亜属(アカガシ、ツクバネガシ、ウラジロガシ、シラカシ、アラカシ、ハナがガシ、オキナワウラジロガシ、イチイガシ)
クリ属(クリ)
シイ属(スダジイ、ツブラジイ)
マテンバイ属(マテンバイ、シリブカガシ)
ブナ科の花粉は、当地ではイネ科よりもかなり多く、イネ科花粉の10〜15倍の花粉が観測されます。しかし、イネ科花粉も飛散距離は短く、患者様はおおくはありません。
実際は、ブナ科に次いで多いの、マツ型の花粉なのですが、マツ花粉は大変大きく、鼻から吸入される可能性が低いように思われます。当地では、患者様は少ないです。