令和7年10月5日(日)-5 花粉情報

秋は、花粉の他に室内塵アレルギーの季節です。室内塵中の原因物質(ダニ、カビ、動物の抜け毛・フケなど)が吸気とともに吸入され、気道粘膜上で反応(抗原抗体反応)して、一連のアレルギーが始まります。抗原が侵入するとアレルギー体質の方は、抗体を産生します。再度、抗原が侵入すると、アレルギーの連鎖が始まります。この反応が一定のレベルに達すると症状が出ます(発症)。

アレルギー炎症は、抗原暴露(花粉や室内塵の吸入)により、粘膜の過敏性が亢進することで起こる最小持続炎症(minimal persistennt inflammation:MPIという、一旦発症すると、その後、同程度の症状発現に必要な抗原量(花粉数)、室内塵量)が10〜100分の1に減少します。これがプライム効果(priming effect)で、この効果が関与して、悪化がもたらされると考えられています。

つまり、アレルギーの最初の対策は、抗原の回避です。皆さんは衣替えはお済みでしょうか? 衣替えや大掃除は、発症の大きな契機となります。吸入防止に努めてください。