日: 2021年3月7日

2021年3月7日-2 花粉情報

日付が変わる頃から夜間は曇り、やや風はあり(4〜6m/s)、気温も昨日より低く(午前6時:7.0℃)、花粉の飛散が続きました(KH-3000)。この傾向は関東地方全体に認められましたが、昼前には減少したものの、やや多めの飛散は日中続き(はなこさん)、午後5時にやっと一桁になりました(KH-3000)。

観測結果(個/cm2/日:2021年)

観測期間 スギ ヒノキ その他 自動
3/7 252.2 1.2 8.3 45.0

本日の測定結果、落下法ではスギ花粉252.2個/cm2(極めて多い)、ヒノキ花粉1.2個/cm2で、その他の花粉8.3個/cm2、内0.9個/cm2はシラカンバ、0.3個/cm2はハンノキでした。当院のKH-3000の測定値は45.0個/m3/時(極めて多い)でした。

そろそろヒノキ花粉の飛散が始まりますが、現在はスギと区別が大変難しく判別が困難な花粉はヒノキとしています。日本気象協会の品川区の天気予報は「晴れのち曇り」、スギ花粉飛散予想は「やや多い」でした。明日の天気の予報は「曇り一時雨」、花粉は「多い」と予想されています。

大量に飛散したスギ花粉

破裂したスギ花粉

ヒノキ花粉

ハンノキ花粉

シラカバ花粉

スギ花粉と種別不明の花粉(中央下)

花粉自動計測器(KH-3000)

今シーズンも最大飛散日が2月になる公算が大きいです。スギとヒノキを分けて観測して、かつ日々のデータが残る昭和63年以後の33年間で最大飛散日が2月であったのは5年のみ、平成1年(2/21:9.6個/cm2)、平成16年(2/26:29.6個/cm2)、平成18年(2/23:90.1個/cm2)、平成21年(2/16:1172.8個/cm2)、令和2年(2/23:380.9個/cm2)でした。

平成21年は異例に早期で例外的に多くの飛散がありましたが、最大飛散日が2月の年は、飛散数が少ない年がほとんどでした。昨年も総飛散数は最近10年の平均を下回りました。とはいえ、3月前半に多くのスギ花粉の飛散がある傾向は全ての年に認められましたので、今年もまだ油断しないで下さい。


2021年3月7日-1 花粉情報

日付が変わっても、当院のKH-3000の測定値は3桁と高い値を示しています。本年1月1日から昨日までに落下法によって当地で観測されたスギ花粉の総数は2426.5/cm2でした。昨シーズン(1/14/30)は2466.7/cm2でしたので、本日これを超える予想です。

シーズン前、今シーズンの総飛散数は昨年の1.6倍と予想しましたので、もう暫く多くの飛散が続くと考えられます。午前中は、徐々に減少していますが、時間当たり2桁、つまり多い〜非常に多いレベルの飛散が続いています。気を緩めることなく対応して下さい。