2020年10月25日 花粉情報

2日連続の晴れ、このところ晴れが少なく、2日連続の晴れは都心では、8月の25〜26日以来です。当地では、午後2時には気温21.0℃を記録。過ごしやすい暖かさでした。

5.冬の過ごし方(冬の乾燥した冷気からの鼻粘膜の保護)
数多ある花粉の中で、何故スギとヒノキが花粉症の代表的な原因なのか?こんな疑問を皆さんは考えたことはありませんか?「スギ、ヒノキが日本に多い」のは勿論ですが、日本では他にも様々な数多くの花粉が飛散します。日本でもこれまでに数十種類の花粉症が報告されています。その中でも、スギ・ヒノキ花粉症は症状が重く、多くの方が罹患しています。その理由を私共は、「冬の乾燥冷気とインフルエンザを始めとする上気道炎の影響もある」と考えました。上気道炎の影響で鼻粘膜が障害されるのは、良く知られた事実ですが、私共は動物実験によって乾燥冷気が鼻粘膜を損傷し、かつ機能低下をもたらすことを確認しました。つまり、この異常が回復しないまま、スギの花粉(抗原)に触れると花粉の除塵機能が低下していますので、抗原となる花粉の蛋白が粘膜下に侵入しやすくなり、花粉症の悪化が起こります。私どもはこのことも確認いたしました。そこで、スギ花粉症患者の皆さんに協力を依頼して、花粉飛散前の冬にマスクの装着、適切な居間・寝室の温湿度調節を実施をしていただき、その効果を確かめました。効果は大変良好で薬の効果を高めることも確認できました。ぜひ、冬はマスク、冷暖房を適切に使用して、乾燥冷気から鼻粘膜を守って下さい。