午前中は曇り空が続き、風が弱く交通量も少なかったのですが、9時頃から徐々に風が強くなりました。同時に自動計測器の数値も上がり、風が弱まる午後6時頃まで60〜80個/m3/時 を記録しました。午後8時を過ぎて交通量が減り、風も弱くなると急激に観測数も減少しました。

本日、スギ花粉は、落下法では0.0個/cm2、自動計測では29.0個/m3/時でした。昨日の午後は全て10個/m3/時以下でしたので、自動計測器のデーターは、大気中の粒子状物質を感知していると考えられます。

佐橋先生から船橋の観測データをいただきました(12月1〜20日:スギ5.4、ヒノキ0.0、その他7.0個/cm2)。当地とよく似た傾向が認められます。来シーズンは多くなりそうです。

花粉自動計測器 KH-3000のデータ

本日は汚れが目立つプレパラートでした

12月はスギ花粉症対策の成否を分ける、重要な季節となります。

花粉症を「花粉が原因のアレルギー性鼻炎」と考えますと、アレルギー性鼻炎の原因は単独の原因とは限らないため季節を問わず発症する可能性があり、しかも遺伝的要素が強い病気です。
従って、放置して治る確率が低く、また鼻は成り立ちが複雑で様々な病気を合併しやすい器官です。そのため、真の花粉症治療は、飛散が終了したその時から始まります。アレルギーの原因を突き止め、合併症の有無を確認して、その後免疫力を高め、合併症を治して、次のシーズンに備える必要があります。
「これを何時やるか?」、「もちろん、今!」です。今シーズン、花粉症でお困りになった方は、今から来シーズンに備えて下さい。